
生あるものは必ず死が訪れるもの。
避ける事は出来ない宿命。
命は巡り巡る…。
その現実に面した残されし者の気持ちは複雑である。近い存在ならばなおさらだ。
親父は今どきに珍しい程、亭主関白で厳しく頑固で、小さい頃は恐い存在だった。
普段から笑っているよりも眉間にシワをよせている事の方が多く、大体顔色を伺いながら生活をしていたように思える。
そんな親父の涙など自分には記憶にない。昨日までは…。
左に座る親父はなんだか小さく見えた。
そして少し震えながらハンカチを握りしめ、泣いていた。
鼻をすすり、泣いていた…あんなに恐い父親が涙を流す。
顔は見れなかった…
親を思い、最後の別れに込み上げるモノ…
我慢強くプライド高い親父から溢れ出た涙の意味。
自分は少しでも理解出来ただろうか。
Posted by magna250_5945 at
15:27
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